

て、ここまで髪と体の関係性や、日常に潜む脱毛の原因の一部をお話してきました。そして、私が最初に育毛剤が毛を生やすわけではないといった理由も少し理解していただけたと思います。
もちろん育毛剤がまったく意味が無いといっているわけではありません。いい育毛剤なら頭皮の機能を活性化し発毛のお手伝いをしてくれますが、その育毛剤だけでは生えることは無いということです。
しかしながら市販されている育毛剤の多くは、脱毛剤といってもいいくらいものが多いのも事実です。
ここで育毛剤についても少し触れておきましょう。
育毛剤の理論は大きく分けると二つの目的で作られていることがわかります。
それは血流改善が目的の育毛剤と、栄養補給が目的の育毛剤です。
基本的に、頭皮にはバリアゾーンとか、オイルゾーンとか呼ばれている油の層があって、外界からの異物を遮断するシステムがあります。当然、効果を出すにはその油膜を突破し、毛根までたどり着かないと効果は無いわけです。
さらに、育毛剤に使われている成分は揮発性のものが多く、ようは蒸発しやすいわけですが、実際に調べた結果、水分を頭皮にかけて、毛根までたどり着くまでには約3時間かかるそうです。
はたして、その育毛剤が蒸発せずに3時間も残っているのでしょうか?
仮に蒸発もせず、そのオイルゾーンも突破できたとしましょう。
そして育毛剤の効果で、血流改善も出来たとしましょう。
しかし、脱毛症の多くは先ほど説明したとおり、さまざまな原因があるわけです。ああいった原因があるのにもかかわらず、血流だけを改善して何の意味があるのでしょうか?
また、栄養を補給する目的の育毛剤も効果を挙げるのは難しいでしょう。
血液には口から入れた栄養素以外は、ほとんど入らないのです。血液は24時間休まず栄養を補給し続けるのに対して、育毛剤はがんばってつけても、せいぜい一日3回が限度でしょう。それがいったい何の足しになるのでしょうか?
そして、育毛剤自体が化学物質で出来ていたら、いったいどうなってしまうのでしょうか?
私の相談を受けた多くの若い方も、最初は多少抜け毛が出たぐらいで気にし始めて、育毛剤を手当たり次第に使ったら余計抜けてしまった。という話を聞いたのは1度や2度ではありません。