

しかし、現代は三食きちんと食べている方でも栄養障害などの原因で脱毛症になることもあります。
なぜでしょう?
それは食物自体の栄養価が下がってしまっているからなのです。

厚生省が調べる野菜の栄養保有率の資料を見てみると、物によっては30年前の10分の1になっているものもあります。
しかし食べている量はどうでしょうか?たとえばほうれん草を食べるとしましょう。昔なら1束食べれば補えた栄養素が、もし10分の一なら10束食べなければなりません。
しかし現実にはそんなに食べられませんので、体に入ってくる栄養素は確実に減っているといってもいいでしょう。
これは何も野菜に限ったことではありません。
肉や魚にも同じことがおきています。その原因は大量生産にあります。
たとえば、放し飼いで育てられ、一頭一頭大切に育てられた牛と、牛小屋に押し込められ、食事は化学薬品の配合されたえさを食べ、出荷されるときまでその小屋の中ですごしている牛の栄養価にはどれほど差があるのでしょうか?
この状態を人間に置き換えてみればすぐに分かります。
部屋の中で身動きも出来ず、ただ太るためだけの食事を与え続けられたら・・・あなたならどうなると思いますか?
当然ストレスがたまり、健康状態も最悪で、ほとんど病気に近い状態になるでしょう。
しかしそういった育て方をした肉や、魚、野菜が多く出回っていることも事実です。
もちろんまじめに生産している業者もたくさんありますが、実際にスーパーなどに出回るものは食品というよりは食欲を満たすためだけの食材が多いのです。
これから消費者はどの食材がどういった環境で育ったのかを見抜く目と知識が必要になると思います。
そして、現状そういった食品自体の栄養価が下がっているにもかかわらず、朝食を抜いたり、インスタント食品などで済ませたり。バランスを欠いた食生活をしていたら、当然髪どころか、体の栄養素も足りなくなってしまいます。
髪はタダでさえ付属機関と呼ばれ、体の部位については「おまけ」のような存在です。
本来体に必要な栄養素が100%だとしたら、朝食を食べない食生活は60〜70%だといえます。その足りない30%のしわ寄せは、いったいどこに行くのでしょう。
人間の本能は常に生命を維持することを最優先に考えています。これは自分の意思ではコントロールできません。ですから30%足りないのなら、生命維持にあまり関係の無い、言い換えれば、「もしその部分がなくなってしまっても、生命維持には影響の出にくい部分」から供給を減らし、生命維持には欠かせない重要な部分には十分に栄養の供給をするのです。
したがって、髪の毛は生命維持の観点から見るとあまり重要でない機関のひとつです。
つまり食事がおろそかになれば、一番影響が出やすいのは髪の毛だといっても言い過ぎではないでしょう。